〈貧乏〉のススメ
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〈貧乏〉のススメ。齋藤孝。 ミシマ社。
『あなたの中に〈貧乏〉はあるか。私が人を見るとき、1つの基準がある。それはその人の中に〈貧乏〉があるかどうかだ。〈貧乏〉と言うのは、文字通り貧乏体験をしたと言う事だけではない。貧乏時代にこそ骨身に染みて習得できる「体験を深くする技」(貧乏を力に変える字)を持っているかということも含まれる。あるいは貧乏体験が一度もなくても、貧乏の良さ、苦しさを感じる人情味があれば、その人の中に〈貧乏〉があると言える。
だから、この本で〈貧乏〉と言う時は、単にお金がない状態ではなく、貧乏を力に変える、いわば「貧乏力」のことを指している。
〈貧乏〉を、自分の中に植え込んであるかどうか。
それは、良い人生を送れるかどうかの大きな分かれ道である。
ただし貧乏を希望に変えるには、ちゃんとした段階を踏んでいかなければいけない。
つまり、「技」が必要なのだ。
貧乏力に変える!
それは、現代社会を豊かに生きていくための「究極の技」なのだ』
(以上、、「はじめに」のページから引用)
この本の中で私が特にお気に入りのエピソードを紹介したいと思います。
まず1つ目はロックシンガー矢沢永吉の話です。
矢沢永吉が「成り上がり」と言う文庫本の中で書いています
リフレイン読みと言う行為。「10回位リフレインで読んだよ、えらい気にいってね。」(本の中の矢沢のセリフ)矢沢永吉は16歳のときにキャバレーを3つぐらい経営する社長さんに気に入られ本をもらうことになる。その本がなんとあの有名な自己啓発本、デールカーネギーの【人を動かす】だった。
矢沢永吉はその時期、何もなかったお金もなかったそして時間はあった、と言うことなんでしょうが、もらった本を10回以上リフレインで読んだそうです。16歳の時に10回読んだ本はおそらく矢沢永吉の体にどこか影響与えていると思います。だからこそ矢沢永吉はそれから「人を喜ばすこと」
にたけていったのではないでしょうか。
1冊の本を10回読むと人は変わると著書の齋藤孝はいう。
次のエピソードは著者がイラン人との交流において学んだ出来事です。
ある日仲良くなったイラン人のうちに遊びに行く。決して豊かではないはずなのに、そのイラン人はお金は無いはずだがちゃんと職をゲットして日本で部屋を借りている。カレーライスもご馳走してくれる。当時人気のアイドルウィンクのポスターが貼ってあるのを見て著者が「いいね」と言うと「あげるよ、あげるよ」ともらってしまう。そのイラン人は日本に来て3ヶ月なのに日本語がすごく上手かった。齋藤孝が「日本に行く前に勉強してきたのか」と聞くと「全然」と答えたと言う。著者と話してる時に「ちょっと待って」と突然言ってノートを出して何かさらさらと書いている。「何をしているの」と聞くと「テレビで知らない日本語があると、メモするんだ」と言う。「この言葉はこうやって使うといいのか」ということを書いているのだという。
「そうか、ノートさえあればいいんだ、勉強と言うのは」と著書は気づいたという。
貧しい中でもノート一冊あればどんどん勉強していける、ということを齋藤孝はこの時しる。つまりこの人たちは貧しくても心は貧しくないのだ。学ぶ意欲が大切なのだということを学んだそうです。
ここを読んだら、頭をガツンとハンマーで殴られたような気になりました。
貧乏力、一生ものの財産になります。
本の状態・・・線引き書き込み多数あり。付箋多数張り込みあり。カバーは角々に擦れあり。ページの角の折り込み数カ所あり。お気に入りの本なのでそこそこ使用感あります。
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